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私はコーちゃん※(こー伊)/こーちゃんとセックスする伊作

▼私はこーちゃん

 去年からあなたは故郷に帰るのをやめてしまいました。学校に残る子達の中に怪我人や病人が出るかもしれないとあなたは私に言うけれどそれが本当かは私には分かりません。
何故そんな言い方をするかと言えば、それはやはりあなたが嘘をおっしゃっているのでしょうと私が思うからで、しかし所詮骨の身しか持たぬ私は問いただしてみることも出来ず徒にあなたを疑うばかりの毎日です。
あなたがそれが良い、と言うから私はこうして黙っていますけど。


ご同室の綺麗な顔をした男はご実家に幼い兄弟のたくさんいると言っていっぱいの甘味をもって今度の休暇も嬉しそうに帰っていきました。
男は私のがらんどうの身体のために綺麗な着物を縫ってくれたことがあったから好きですけれども、でも去り際にあなたの頬に口付けをしたから私はあの男が少し嫌いになりました。

だから告げ口をしてしまいます。
私はあなたの居ない間でもこの部屋にいますから男が独り言のつもりで私に語る言葉や見えてしまった手紙から知っています。
あの男の持って帰るお菓子は全部墓にやってしまうのですよ。あの男の家は貧しくて幼い兄弟は生まれては死に生まれては死んでいるのです。男は死んでった兄弟の数を今も数えて菓子を買うのですよ。気味が悪いでしょう。

あなたはそんな男を切なげに見て後姿を見送りました。


「いいねぇ、留三郎の弟たちは。うらやましいねぇ、こーちゃん」


ひとりになってしまった部屋であなたはわたしに呼びかけます。そんなに羨ましがることも寂しがることもないんだと、言いたい私には舌が無い。
めそめそと泣くあなたの涙を拭う指はここにあるというのにそれを動かす筋が無い。

私が黙っているとあなたは私を抱き寄せて肉の無い私の口にふっくらと柔らかいあなたの唇を重ねる。舌も官能も無い私の口の中へ毒のように赤いあなたの舌が潜り込んで歯列をなぞる様にひとつひとつ唾液で濡らしていく。
感激に私の身は震えそうですけれど、実際には指の先ひとつ動かせないので黙って空っぽのくぼみにあなたを写してじっとしています。
あなたの子供のような柔らかな頬に血の気が上ってわずかばかり息が乱れてくるととても色っぽくってとても正視してはいられない心持ちがします。けれど私は首を動かすことも出来ないからただただ無い心臓を高鳴らせてあなたの口付けをお受けするのです。

急いたあなたの指が私の頭巾を解きました。

装束の帯を解いて裸になった私をあなたは床に横たえ自分の身も隣に並べました。
等間隔に並ぶ私のあばら骨の上をあなたは何か楽器でも弾くような美しさで幾度もなぞります。そうして手遊びをくりかえすうちにあなたが切なげに息を吐いて空いた手をご自身の腿の間に滑り込ませて、私はこんな身体ですけれどもあなたを幾分かは喜ばせられたのを知りました。

あなたは袴の帯を解いて煩わしそうに足で蹴りやって足元に着物をくしゃっと丸めてしまうとそのままその綺麗な指先で先端にぷつりと滴を滲ませている性器を擦りはじめました。

「ふっ…んん…あ、」

猫の子のような可愛らしい声を上げてふうふうと息を荒くしながら合間にあなたは私にのしかかるようにして私の鎖骨や肩の骨を舌で舐り吸い上げるようにして隅々までを唾液で濡らしていきます。
やがて私の手を優しくとって指の先をちろちろと舐め始め、それから指の根元まで口の中に咥えてちゅうちゅうと吸い上げるので私はあまりの淫猥さに眩暈がするのを感じました。
あなたもそれに随分と興奮したようすで目尻が酷い赤色に染まって、手の中に握りこんだそれからぐじゅぐじゅと一層湿り気を含んだ音が響くのを確かに聞きました。

それから驚いたのにはあなたは少し腰を持ち上げて尻の間に指をやって暫くののち、その狭いところに私の指を入れてしまわれたのでした。

「っあ、痛ぅ…」


あなたがびくりと背を逸らせてそう呟いたので私はとても不安になったのですが、あなたは乱れた息でうふふ、と笑ってみせて、私の手を掴み、中をゆっくりと抜き差しするようにさせました。


「あ、あぅ…んん、ぅー」


かちゃりかちゃり、と3本纏めて押し込められている私の指が乾いた音を立てていて、そこにあなたの零す精液が一緒になってかちゃりぐちゃり、かちゃりぐちゃりと卑猥に混じった音を立てている。

「ひっ、」

深く入れた指が腹の内側に向けて壁を擦ると、あなたの身体は大げさに震えてそこで一瞬私の指に中を探らせるのをやめるのです。
けれどまたしばらくしてごくりと唾を飲み込んだあなたは今度は私の指を3本咥えているそこにご自身の指を添えて押し込んで、先ほど擦った内壁の良いところだけに私の指を導こうとする。

「あ、あああ、やっ…ふぁあっ」


ボロボロと涙を零して頭を振って、あなたはとても快楽に耐えられないといった様子であるのにけれどその指を止めることはしないで中を引っ掻いている。
片手で中を抉って、もう片方はひくひくと震えて限界の近いらしい性器を擦り上げている。ぐしょぐしょに濡れている先端の入り口を嬲るように爪でこじると、ひゅっと喉を鳴らして達したあなたの暖かな精液が私のがらんどうの腹を濡らしました。

ずるりと尻から私の指を抜き出して、ぐったりとあなたは私の身体の傍らに身を横たえる。

「 」

嗄れたあなたの声が最後にはそう呼ぶのだろうなと私は心得ていたから、私が口惜しいのは今寂しいあなたを抱き寄せてやれないことだけでした。



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