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優しい人間なんだお前は。
呆れるほどツいていなくて、馬鹿なくらいお人よしで、だがみんながお前を好きだ。
幾ら忍に向いていないと言われても両手が塞がっていても、落ちている怪我人みんな拾おうとしていたじゃないか。拾いきれない命があってそれでお前は泣いていたじゃないか。
俺は必死にお前がどんな人間であるかをお前に説いた。
「好きなんだ、伊作。頼むよ、お前が好きなんだ」
そういう優しいお前が好きなんだ。
「違うよ留三郎。間違ってるよ」
伊作は困ったような微かな笑みを浮かべて俺の頭を子供を諭すように撫でた。
「留三郎は僕のことが好きだったんだよ」
その言葉を境に優しい善法寺伊作という人間は居なくなってしまった。
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