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※現パロ双子。「AV」「テレフォンセックス」「69」と同設定。
大人の玩具だと言ってはしゃいでる三郎が目の前で見せびらかすピンクのローターは大人の、という割に別に子供でもネットで購入できる代物だ。モーターの入ってる丸い球状の部分とダイヤル式の調節機能がついてるリモコンの間をビニールのコードが繋いでいる。三郎がカチカチ調節ネジを回すとヴヴヴ、と羽音みたいに音が響いてそれだけで恥かしいような気まずい気分になった。
「意外と安いんだ。280円。送料の方が高くって勿体無いから、いっぱい買ってしまったよ。」
宅急便で届いた白い無地のダンボールの中身を三郎はベッドの上にひっくり返す。僕はといえばそのベッドの手すりに手首をタオルで一まとめに縛られているので絶望的な気分だ。ダンボールに貼られたままの宅配届けシールには品名、OA機器と書かれていた。宅配員や家族に中身を知られない為の仕様なのだろう。嘘つきめ。子供が手を出せる値段で年齢も問われないのも含めこの購買者に無駄に親身なシステムが妙に腹立たしい。
僕は必死なのでベッドの上のものを見ないように足で蹴り落したらいくつかかしゃんと金属的な音もしたので怯んでしまった。なにか医療器具っぽいものが見えたよ、本当に何する気だ。
「へ、変な物使わないでよ、三郎。嫌いになる!というか既に若干お前のこと嫌いになりつつあるから!」
「うん、最初だからベタなやつしか使わないよ。」
大丈夫、安心して。
と言って三郎は僕の額に唇を押し付ける。指は僕のTシャツを捲り上げてベルトを外してジーンズをずり下げてくるので僕はちっとも安心できる筈が無かった。
三郎がローターを抓んでスイッチを入れたのを見た瞬間僕の背筋は凍った。
「や、嫌だ嫌だ、変態!嫌いだよ!三郎、嫌いになるからやめてよ」
「おかしいな、私の頭の中ではこういうのを使われると雷蔵はエロくなって私のことを好きって何度も言っては我慢できなくなってもっとして、って可愛く言ってくれるんだけれど」
今更だけれど三郎の頭の中はどうかしている。僕は腹が立ったり焦ったりでくらくら眩暈がした。
ビニール紐の部分を抓んでぶらん、とぶら下げた振動部分を三郎は僕の胸に落としてくる。振り子のように揺れてるローターは乳首に当たって振動で跳ね返ってまた戻ってくる。
「あ、あ、っ…や、だ!やだってば!」
思わず身を捩ってしまうような感覚なのに僕が身体を捩って逃げるたび三郎の手は追いかけてローターを当ててくる。しつこい。ヴヴヴヴヴ、とずっと五月蝿い振動音が本当に恥かしくって顔が熱くなってくる。
「ふふ、雷蔵可愛い。どんな感じ?これ。」
「最悪だよ!」
三郎は僕が怒鳴りつけたら嬉しそうにする。ほんの餓鬼の頃から三郎は悪戯好きが変わらない。細かく振動する球状の部分を指で抓んでぐりっと強く押し付けてくる。刺激が強くて背中が浮いた。
「んんんっ…!だ、め…ッ!」
背が仰け反ってしまって胸を突き出すと、じわじわそこから痺れるみたいに気持ち良くなって駄目だった。体温が上がっていく。腰の辺りが疼いて熱を逃がしたいのに両手が使えないのが結構辛い。
熱くて何も考えられない位のところで、不意にかちっと三郎がリモコンのスイッチを切った。ずっと強張ってたみたいな身体から力が抜けて僕はベッドに沈んだ。息が落ち着かない。
「気持ちよくなった?」
「…うるさいよ、お前」
三郎はさっきベッドに広げた色んないやらしげな玩具の間から小振りなボトルを手繰り寄せた。キャップを外して手のひらに垂らしている液体はローションの類だろう。嫌な感じがする。僕は慌てて首を振った。
「さ…三郎、僕は、お前とはセックス出来ないよ」
「…遊ぶだけだよ」
三郎はべたべたする手で僕の足の間に触れてくる。
「これ、温感効果があるらしい。私の手も温かい。きっと粘膜からだともっと利くよ」
不吉な宣告と一緒に三郎の指がつぷん、と僕の中に滑り込む。これは兄弟としてまだギリギリ大丈夫なんだろうか、身体を繋いでいる訳ではないけどだって異常だ。だけど異常というならそのボーダーラインはもう何度も超えてしまっている気がしてどうしようと思って僕はぐるぐると悩んで悩んで三郎が指でかき回してる箇所がじんじんと熱くなって気持ち良くなってきて悩んで喘いで悩んで…訳がわからなくなってきた。
「あ、あ、っ…熱い、さぶろ…中、熱い、よ…!」
「うん、熱くてひくひくして私の指を締め付けてる」
僕は可能なら今すぐ三郎の頭を殴りたい。
べたべたの指を引き抜いて三郎はまたひとつベッドの端からなにか拾った。ローターと同じようにやっぱりコードでコントローラーが繋がってて、でも先に繋がっているのは球体がいくつも繋がったみたいなスティック状のバイブだった。
「や、だ…嫌だよ、変なもの使わないって言っただろう!」
「大丈夫だって、細いし見た目もそんなにグロくないじゃないか。ね、ほら、入るよ」
言われたとおりそんなに太さのないバイブはローションでべたべたのそこに押し付けただけでずるずると入っていく。球体の一番直径が大きい部分で一度入り口が広げられて、飲み込み終わるとまた閉じる感触がぞわぞわする。気持ちいいのか気持ち悪いのかはちょっと判別しきれない。何度かゆっくり抜き差しされると堪らなかった。絶頂に近づく快感とはまたちょっと感じが違う。
「あ、んんっ、あ、…や、三郎、なんか、変…っ」
「これも振動するんだよ。スイッチ入れていい?」
駄目とか言うだけ無駄なのは分かっている。またヴヴヴ、とモーター音がして中の粘膜が細かく擦られた。足が勝手に跳ねて三郎を蹴とばす。だけどそんなこと構ってられない位僕の頭はぐちゃぐちゃでパニックを起こしていた。快感、というより衝撃だった。全身に汗が噴出す。
「ひ、あ、あ、あ、っ、やだやだ、も、だめ、あ、あッ…止めて止めて…」
身体中熱くって目の前が白く眩んで息が苦しい。もうだいぶ近い絶頂のことだけが頭にちらついて他が考えられない。何か縋り付きたくてベッドの手すりを何度もきつく握った。もう駄目、イってしまう。
と思ったら三郎は射精寸前の僕のを根元をぎゅうっと抑えて邪魔をするから本当に殺意を覚えた。
「ッぁあ!!」
僕はカッとなって今度は意図的に三郎を蹴ったら三郎はうれしそうに僕の足を掴んで内股にキスをした。それですらもう限界で僕はちょっと泣いてしまった。
「も…さぶろ、もう、…苦し、」
して、とかイかせて、とか言おうとして僕はとうとう自分からそんなことを言ったらもうお終いだというか、流されたら駄目だとか悩んでしまって言葉が紡げない。どうしようか、嗚呼どうしようか。三郎を見たらやらしい目をしてにっこり笑った。
「ねぇ雷蔵、私のこと好きって言っていやらしいおねだりしてよ」
最終的に考えることを放棄した僕は言われるままに口を開いた。
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