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部屋の襖を開いてすぐなにか柔らかいものを踏んづけた。雷蔵は実習帰りでなんだか疲れて注意力散漫だったのでぐっと力を入れてしっかり体重をかけて乗ってしまった後でそれが床に転がっていた三郎の背中だと気づいた。
「ぐっ…!」
「うわぁ!ごめん!」
雷蔵は慌てて後ずさったのだが、三郎は床に突っ伏したままちっとも動かないので雷蔵は心配になった。そもそもどうして床なんぞに転がっていたのか。三郎は雷蔵より早く実習を終えてしまって先に長屋に帰っていたのだが、ひとりで部屋でどこか具合でも悪くしていたのだろうか。
「三郎、大丈夫?なんでこんなとこで寝てるんだい?どこか痛い?」
雷蔵は三郎の頭の辺りにしゃがみこんで優しく問うた。すると三郎は顔を上げて、にっこりとするのである。
「いや、心配には及ばない。雷蔵に踏まれようと思って寝ていたんだ。」
ごすん、と間髪入れずに鈍い音がしたのは雷蔵が三郎の頭を踏み潰したのである。
「心配して損をしたよ」
雷蔵は溜息を吐いた。
三郎はといえばぴくんと肩を揺らしたきり動かない。その様子がなんだかとても性的だったので、また緩く叩くリズムで三郎の頭を踏みつけていると悪乗りした三郎が、もっと!なんて言ってきて呆れてしまう。
頭から下りて肩と背中の間辺りに足を乗せてゆっくり体重をかけてみると、三郎の肩も背も思ったより痩せて細いのが感じられた。
思いっきり踏んだらぽっきりいくんじゃないだろうか、と雷蔵は思ったのだが、その割りに足ではまだ三郎を踏み続けている。
かかとで押し込むみたいにぐーっと背中を圧迫していったらぐえっと蛙みたいな声で鳴いた。
三郎はハァハァと浅い息を吐いている。
「…ねえ、雷蔵」
「なんだい」
ぐりぐりと頭やら肩やらの感触を足の裏で確かめるように踏みつけていると、三郎の声が震えた。
雷蔵は足で三郎の頭を押さえつけて顔を伏せさせたまま、先を促したりする。
「私は興奮してきてしまったよ」
足の指でくいっと顔を上向かせたら成る程、三郎の頬はほんのりピンク色である。雷蔵はにっこりした。
「奇遇だね。僕もだよ。」
雷蔵がちらちらと足の先を振ると、三郎はその美味そうな足の指にぱくんと食いついた。
雷蔵様のおみ足フェチというつもりでかいていましたが、二人揃ってただの変態になりました。
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