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竹谷八左ヱ門は獣の世話ばかりしてるから人と接しててもなんだか動物を扱うやり方で接してしまったりする。
それはあながち失敗ではなくて、こいつは猛獣だから目を逸らしたらいけないなとか、こいつは猫だからこちらからは構わず擦り寄ってきた時に思い切り甘やかし倒せばいいだとか、そういう判断で大体竹谷の人間関係は上手くいってるのだった。
さて、それで言えば久々知兵助は飛び切り忠誠心の強い犬だった。
「見た感じ、猫か魚か、爬虫類と思ったんだけどな」
「なに?」
竹谷が机に向かって課題の報告書など書きながら独り言を呟いたら、ちょっと離れたところで正座でそれを見届けていた久々知が反応した。
暇な時間をよく竹谷に構われにやってくる久々知は、今日もこうしてクラスの違う竹谷の部屋を訪ねてきたのだが生憎竹谷の方に暇がなかったのである。竹谷が机に向かっているのを見るなり久々知は邪魔にならない距離をみつけてそこに黙って座り込んでしまった。綺麗に正座していつまでもそこで竹谷の用事が済んでしまうのを待っているから、竹谷はそれを見て、嗚呼犬だなぁと思ったのである。
「まだ、終らないぞ」
「そうか」
久々知は大人しく頷いたきり、また綺麗な姿勢で正座し続けている。
竹谷は溜息を吐いて首を揉んだ。すると久々知がまたぴくっと素早く反応して言うのだ。
「はっちゃん、肩揉んであげようか」
「いや…」
「はっちゃん、お茶とか」
「いや、いいよ」
久々知は途端に難しい顔をして黙り込んでしまう。
気まずい沈黙に耐えられなくて竹谷はぼりぼりと頭を掻いて、久々知に向き合った。さて、竹谷の感覚ではこういう動物は適度に命令を与えてやると喜ぶのである。
「よし、兵助」
竹谷は声をかけたが、課題を中断する気はさらさら無い。久々知はぱっと顔を上げた。
「そっちの机の上座れ」
「は…?」
竹谷の指差した方には壁際にもうひとつ机があるのだ。学園の生徒に与えられる部屋は大概二人部屋だからこういった備品は各部屋に対で置かれているのである。久々知はちょっと首を傾げるとその文机の上にちょんと腰を下ろした。
竹谷はがたがたと自分の机を反転させて久々知のほうに向き合うように座りなおしている。
「で、下脱げ」
自分は課題をしながら尚且つ久々知の遊び相手をしてやるつもりなのであるが、そう言うと久々知はきょとんとして固まったので、やり過ぎたかと竹谷は思う。
けれど一瞬の後には久々知は、袴を脱ぎ捨てて下帯も捨ててちゃんと竹谷の指示を待っていたりする。
よしよし、と声をかけると久々知は頬を染めて嬉しそうにした。
「なにすればいい?」
さて、要するに自慰を要求された久々知は両足を机の上にあげて良く見えるように股を開いている。
黒い前掛けは胸の上まで巻き上げて端を自分で唇で咥えている。久々知の肌は白くて、痩せた胸にピンク色をした乳首がいやらしい。そのピンク色の尖りを久々知は細い指できゅっと摘んだり指の腹で潰したりして遊んでいる。
「ふっ、んっ…」
口に咥えた布地が唾液に塗れて色濃く染まっている。鼻に掛かった久々知の喘ぎ声を聞きながら竹谷は課題に向き合いつつ、たまにちらちらと久々知の様子に顔を上げているのである。
目元を真っ赤にして久々知は竹谷の見ているのを確認しながらそろそろと下半身に手を伸ばす。
「兵助、後ろだけで」
無表情に竹谷に言われて久々知の手が止まった。縋る様に視線を送る久々知の睫が微かに震えるが、やがて素直に頷くのだ。
竹谷が目線で促した机の端には明かり用の油皿があって、暗に使えと言われているのである。久々知は手のひらに油を垂らして擦り合わせながらしばらく体温に馴染ませている。
喉をごくりと鳴らして、後ろの穴に手を伸ばす。入り口を指で撫でながら良く見える様に腰の位置をずらす。良い子だな、と竹谷がお座成りに褒めたのに久々知の性器は緩く勃ち上った。
「う、…くっ、」
指の第一関節を埋めてひく、と久々知は背筋を震わせた。先だけ入れた指を円を書くように動かしたり浅瀬で抜き差ししたりして慣らしていく。額に汗を浮かべて息を荒くしている久々知が行為に熱中している隙に竹谷はまた自分の作業に戻っていて、久々知はそれをみつけてムキになって態と無理に指を増やしてみせては悲鳴を上げたりする。
「あ、ああ、ァっ…!!」
噛み締めていた布地が口元から離れてしまって、くぐもったものだった嬌声が大きくなった。
二本の指で解されている穴はもう油やら腸液やら混ざってぐちぐち音を立てている。夢中な様子で自分の尻を弄っている久々知の性器は張り詰めていてとろとろと先端から先走りを零している。絶頂は近い。
「い、く…はっちゃ、もういくっ…!」
いく、と言いながらあと一歩刺激が足りないらしく久々知は片手で胸を弄って乳首を弄っている。
性器に触ろうとして止められてしまったのを律儀に守っているらしい。赤く腫れ上がった突起にきつく爪を立てて、同時に中を探る指で良いところをぐっと押し込むと久々知は甲高く鳴いて吐精した。
ぐったりと低い机の上に横たわって久々知は荒い息を整えている。
竹谷は邪魔されずに完成できた課題の用紙をくるっと巻いて丸めて自分の机の隅に放った。呆然とした感じで横になっている久々知と目が合う。
「来るか?」
ちょい、と手で招くと久々知がずりずりと裸の膝で這ってくる。
胡坐をかいた竹谷の膝の上に顎を乗せてきた久々知の頭を撫でてやると久々知はまだ欲情していてぶるっと背筋を震わせた。
久々知は期待の篭った目で竹谷を見上げて、胡坐の間の性器の辺りを指で弄ってごくりと喉を鳴らしている。
「なぁ、はっちゃん。…もっと褒めて」
すっかり勃起してしまった股間に袴の上からはぐっと噛み付かれて、竹谷は久々知のことをやらしい犬だなぁなんて思うのだった。
笹豆腐マジ意味不明ですね。ふたりとも電波です。
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