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部屋に転がっている徳利と瓶の数を数えて諸泉は呆れてしまった。雑渡は手元の猪口に酒を注いでちびりちびりと上品に酒を啜っているが、その量自体は既に夥しい。
「もう身体に毒ですよ」
徳利は雑渡ががんとして放さなかったので代わりに猪口を取り上げた。恨みがましい目と指が追いかけてきたけれど知ったことではない。
周りの空き容器も片づけなくては、
と背を向けた所で着物の裾を掴まれて床に引きずり倒されてしまう。仰向けの身体に雑渡が馬乗りになった。
「・・・脅しても駄目ですよ」
出すぎた態度をとっただろうかと青ざめつつ、ここで引いてはと、と諸泉は上体を起こして雑渡を正面から睨む。
途端、頭からざばっと徳利の中身をぶちまけられた。
「っわ、ぶ・・・なんてことするんですかアンタ!」
手の甲でごしごしと顔を拭う諸泉の手を雑渡が掴まえる。
嗚呼、酔っている。これは良くない、と雑渡の目を見て諸泉は思った。首を流れて鎖骨に溜まった酒をじゅる、と音を立てて雑渡は飲み干した。
「・・・っ!?」
「器なんて要らないね」
雑渡はへらへらとしまりない笑い方をして、諸泉の着物を剥いでは肌の上の酒を舌で掬って舐めている。
「ちょっ、やめて下さい・・・!酔っていらっしゃるんですから、もう・・・!」
「塩味が利いててつまみも要らないね」
包帯の隙間から見える目がにっこりと笑っている。
もう就寝前だから袴は着けていない諸泉の、着流しの着物の裾をべろんとめくって雑渡は楽しそうに笑っている。
「おや、折角の器が無粋なものをつけているね」
「褌をつけてちゃいけませんか」
諸泉が酔っぱらいの仕打ちに憮然とするのだが、雑渡はいけないねと言って下帯をしゅるしゅると解いてしまう。
「ちょっ、と・・・本当に、・・・あっ!」
裸に剥かれた身体にまたひやりと酒を注がれる。雑渡は諸泉の両膝がぴたりとくっつくように押さえるので何かと思えば股に酒を溜めているのだ。
くらっと諸泉は酒のせいじゃない目眩を覚える。
「あ、アンタ本当、しょうもないですね!」
「んー?ふっふふ。」
なにが楽しいのか肩を揺らして雑渡は諸泉の太股の間に溜めた酒に口を付ける。口元の包帯が酒を吸ってしまって濃色に汚れてしまう。
ぴちゃぴちゃと猫のように舌先で滴を跳ね散らかして酒を楽しんでいたところ、諸泉は内腿に舌先が掠るのが感じるらしくてえも言われぬ顔をして俯いてしまった。
「だ、めです・・・あ、う・・・っ」
「ふ、若い子っていいよね」
赤い顔して震えている諸泉を上目で伺い見て雑渡はしみじみ言う。腿の上の酒を殆ど飲み尽くされる頃には諸泉の下肢はすっかり勃ち上がってしまっていて哀れな感じである。
「酒が白酒になってしまったよ」
わざとらしく長く舌を出して雑渡は、苦い汁を滲ませている諸泉の性器をべろりと舐め上げたりする。
諸泉は眉根を寄せてぎゅうっと目を瞑る。
「くっ、う・・・!駄目です・・・駄目です・・・っ」
「おや、小娘みたいなことを言うね。・・・どれ可愛がってやろう。」
ぱくん、と性器を口に含まれて諸泉の腰は跳ねた。
にっと目を細めた雑渡は青苦い性器を深くくわえて舌を這わせる。じゅると下品な音を立てて吸い上げて、頬の内側の粘膜を擦り付けるようにして顔を上下させる。
「あ、あ、あッう・・・!」
わりと簡単に弾けて諸泉は雑渡の口の中に吐精する。ちなみにその白酒も雑渡は綺麗さっぱり舐め尽くした。
諸泉は腹を立てているのか興奮してるのかよく分からない顔つきで雑渡をちょっと睨む。
「く・・・、組頭の阿呆!すかぽんたん!エロ親父!」
「は、は、は、可愛いことを」
雑渡はべたべたする口周りを手の甲で拭ってはそれを舐めてとっている。それを見てまた疼いたような顔をした諸泉に向かってにやりと笑って言うのだ。
「エロいのはお互い様でしょう。」
わかめ酒。昆布だけに。(海草違い)←という下らないことを言う為に書きました。
いつもの部下雑とはまったく関係ない別次元のふたりということで。
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