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久々知と言う男は極端に表情の乏しい男で、だから竹谷は久々知の感情表現の意図するところをしばしば読み間違えてしまうことがある。
「なぁ、もう泣くなよ」
竹谷は焦って苛々している。久々知は睫の濃い綺麗な目を見開いて無表情にぽろぽろ泣いているのである。竹谷の背に汗が流れて、落ちた。
久々知は人が好きではなくて、動物が好きではなくて、竹谷が好きだ。久々知は暇な時間をいつも竹谷に纏わり付いて、背中に寄りかかったり腕を絡めたりする。久々知は人肌が嫌いで、懐っこい後輩に手を握られてはそれを黙って叩き落すような男だったから、だから竹谷は読み間違えてしまった。
竹谷は纏わり付いてくる久々知の細い手首を掴んで、そっと床に押し倒した。それから唇を貪りながら着物を剥いだ。なにせ久々知は身体が華奢で、色が白くて、柔らかな黒髪も赤い唇も幼い顔も、まるでどこぞの姫君なのだ。
竹谷は久々知が極めて無表情で床にただ真っ白い裸体を横たえているだけでも、全く問題なく欲情した。ところで、その久々知の身体に分け入って竹谷が腰を揺するような時分、久々知は突然ぼろっと泣き出したのである。
久々知は肩を震わせることも無く声を上げることも無く無表情な目を見開いてぼろぼろ、ぼろぼろ涙を零している。そのうち干からびて死ぬのではないかと思って竹谷は戸惑った。
「兵助、兵助、どうした、痛いか」
兵助は首を横に振る。
「苦しいか」
首を横に振る。
「嫌だったか」
頷いたから竹谷は青褪めてしまった。
「だってお前、」
竹谷は言い淀む。久々知はいつも竹谷に鬱陶しい位にまとわりついて離れない。絶対他の人間にそんなことしたりしないのに、竹谷の腰に腕を回して、胸板に鼻先を擦り付けて、無表情の癖に見上げる視線だけ甘えて舌っ足らずに竹谷を呼ぶのだ。
「はっちゃん…」
「…んだよ。」
甘ったれた鼻声で懐くくせにまだ泣き止まない久々知に竹谷は困惑して苛々している。舌打ちをすると久々知はびくっと怯えた態度をとった。
久々知はずりずりと身を引いたので、興ざめして萎えてしまった竹谷の性器が久々知の中からずるんと抜け落ちた。みじめったらしいことこの上ない。竹谷は盛大に溜息を吐いて久々知に背を向けてごろんと転がる。
と、久々知は竹谷の背中にべたっと張り付いて一緒に横になるのである。
「お前さ、ただそこで寝たかっただけなのか?」
「うん」
久々知は犯されたばっかりの身体で裸で竹谷の背中に鼻先をすりつけたりする。竹谷は苛々した。
「いい加減にしろよ手前ぇ、俺はお前の保護者じゃないんだぞ!!」
わっと泣き出した久々知を宥めるのに一晩掛かった。
完全に久々知君が池沼ですね…これ強姦だろうか…?
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