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美酒/※お酒が飲めない雑渡さんにエロいことをする話。部下雑



▼美酒



 部屋に用意してやった布団にぐったりと横たわってぴくりとも動かない雑渡の姿を眺めて諸泉は意外です、と口にした。


「アンタ下戸ですか」
「・・・いいから水、」


 呻くように返ってきた言葉に諸泉は水差しから湯呑みに水を汲んでやった。
近づくと雑渡からは薄ら酒の匂いがする。

 夕時のことである。和睦の印にと余所から上等の酒がタソガレドキ城に届けられた。大量に届いた酒は、城主直々に普段の功労として城に奉公する全ての人間に振る舞われたのである。忍び組の分は自分で取りに来るように、と呼び出された雑渡は悪ノリした城主にその場で一杯付き合わされたらしい。なんのことはない、雑渡が酒に弱いのを知っていて面白がっているのだ。

そういうわけですっかり酔い潰れて雑渡は部屋で伏せっている。


「そこに受け取ってきた酒があるから、持っていってみんなで飲むと良い」


雑渡が怠そうに指さす傍らには栓のされた陶器がちょんと置いてある。


「百人分には随分少ないですね」


ここの殿様もなかなかケチだ、と諸泉が思って言うと雑渡はうんざりした声を出した。


「大部屋には既に樽で届いているよ」
「は?」


そもそも忍び軍所属の百人分の酒をひとりに取りに来させるというのが無理な話である。雑渡が取りに行かなくても酒は使用人数人が樽を担いで城中に配り終わったあとだったらしい。


「要するに組頭に晩酌の相手をさせる為の口実だったわけですか。・・・ムカつきますね。」


諸泉はやけにむくれて悪態を付いている。

「いいからお前も部屋で飲んでおいで」

雑渡は苦笑しながら半身を起こして、諸泉が持ったままになっている湯呑みを受け取ろうと手を伸ばす。
 ところが諸泉はその手をすっとかわしてしまう。どうするかと思えば中の水を自分で口に含んで雑渡のひび割れた唇に口付ける。口移しで与えられる温い水を雑渡は眉をしかめながら飲み干した。口の端からこぼれた水滴は雑渡の顔周りを覆う包帯に染みを作る。


「折角ですけど酒より好物がお膳立てされてるんで、」


そんな風に言って諸泉は雑渡の肩に手をかけてまた布団の上に押し戻す。
馬乗りになって首筋に吸い付くと雑渡は不愉快そうな顔で諸泉の身体を手で押し返した。

「今はよせ、・・・吐きそうだ」

額に薄く汗を浮かべて顔を歪めている雑渡は本当に具合が悪そうだ。諸泉はかえって酷く欲情した。
早急な手つきで雑渡の着物の袷を開いていく。


「本当にお酒駄目なんですね。力が入っていませんよ。女をねじ伏せてるのとそう変わりがない。」
「・・・身の程知らず」

雑渡は生意気な部下の口振りに眉を顰めた。


「身の程なら分かってますよ。本当なら私は組頭に指一本触れられない。いつもアンタのお情けでアンタを抱けるんです。だからこんな風に無理矢理犯せる機会はそうそう無い。」



興奮します、と諸泉は欲に絡んだ声で囁いて雑渡の喉に犬歯を立てた。



***







「やっぱりこう酔ってると勃ちませんか。」


諸泉はそう言って雑渡の性器の先端にこじ開けるように爪を立てる。痛みに雑渡は小さく身体を揺らしただけで、性的興奮を感じている様子はみられない。
諸泉は片手で雑渡の性器を擦りたてながらもう片方の手で尻の穴を抉っている。
直腸を掻き回されるたび酩酊感が酷くなるばかりの雑渡の呼吸は荒く短い。

諸泉は一度指を引き抜くと、傍らに放って置かれている酒の入った陶器を手繰り寄せて中身を煽った。
そのまま口の中に酒を含んだまま雑渡の秘所へ舌を差し入れて口内の酒を注ぎ込む。よく解された其処へ酒はあっと言う間に染み広がって、腹を焼く熱に雑渡は身を捩った。

「ッ・・・あ、ああぁ・・・」


粘膜から吸収されるアルコールは一瞬で全身に回り、雑渡の身体は朱色に染まり薄く汗をかいている。
ひくひくと痙攣している其処から口を離してまた指で内壁を探る。

「・・・よ、せ、掻き回すな、ア、ああ・・・っ」


アルコールが馴染み充血して、内壁はきつく収縮している。腹の内が燃えるように熱い。歯を食いしばる雑渡の額からこめかみを汗が伝って落ちている。
荒い呼吸に合わせて上下している雑渡の腹を愛しげに撫でて諸泉は舌なめずりした。


「入れて良いですか?」


朦朧とした目で雑渡は諸泉を見返した。ごくりと雑渡の喉の上下したのを合図に固く勃起した性器が入り口に押し当てられる。

「あ、ぐ・・・っ」

一気に貫かれる衝撃に雑渡の足指が強く握られる。開きっぱなしの口からこぼれる呼吸は喘鳴している。
散々なぶられている内壁は腫れ上がっていて、キツい締め付けに諸泉は息を飲んだ。

「くっ、・・・狭い、ですね」

深く息を吐いて、それからされるがままの雑渡の足を抱え直して揺さぶってやろうと体勢を整えたところで雑渡の唇が動いた。

「はい?なんです・・・」

ぱくぱくと開閉する唇に諸泉が顔を寄せると雑渡の腕が素早く伸びて諸泉の前髪を引っ掴んだ。乱暴な仕草で手繰り寄せた諸泉の顔に、鼻先が触れるほどの距離で雑渡はもう一度口を開く。



覚えておけよ、


そう壮絶な笑みを浮かべて見せた唇は忘れられる筈もない。
掠れた声に諸泉はぞくりと背を震わせて微笑んだ。






部下君調子乗りすぎにつき死亡フラグです。笑
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