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グルマンディーズの食卓※/性描写あり。飯の食い方とセックスの仕方がおかしい部下 部下雑


グルマンディーズの食卓 (部下雑)





 行儀が悪いよ、
呆れたような雑渡の言葉に諸泉は箸を持った手を止めてお椀の中を覗いた。お椀の中にはぷるんとした表面の黄色い茶碗蒸しが三つ葉も添えて綺麗に盛られていたのだが、いまや見る影もなしにぐちゃぐちゃに掻き回されて潰されている。器を手に取るなり諸泉は手にした箸で滅茶苦茶に形を潰してしまったのだ。

「嫌いだったら残せばいいだろう。茶碗蒸し。」

好き嫌いを怒ってやる年でもないので簡単に雑渡はそう言う。諸泉の箸からぼろりと崩れた黄色い塊は形で味が変わるわけではないけどなんだかとても不味そうだ。

「いえ、大好きです。茶碗蒸し。」

諸泉はきょとんとした顔で答えてぼろぼろの黄色い塊を小さく千切れた椎茸と一緒に口に運んだ。雑渡にはもう生ごみに見えるそれを部下は美味そうに食う。雑渡はなんとなく食欲をなくした。目の前に置かれた膳を押し遣って、それからふと気づいてまだ手を付けていなかった蓋付きの茶碗蒸しの器をことん、と諸泉の膳の上に置いてやった。
 わ、いいんですか。
諸泉は素直に嬉しそうな顔をした。自分の分の茶碗蒸しを食ってしまうと、雑渡から貰った分を手にしてまた中身をぐちゃぐちゃにしてしまう。

「なんだってそんな親の仇みたいな食い方をする…」

雑渡が眉を顰めると、諸泉は首を傾げた。手はまだ箸を握って茶碗の中を丹念に熱心に掻き回している。もう少しの原型も留めさせてやる気はなさそうだ。

「なんか好きなものはぐちゃぐちゃにしないと気が済まないんですよ」







 と、いう会話を布団の上で雑渡は酷く鮮明に思い出していた。
何故そんなことを思い出しているかといえば、今まさにその諸泉が大好きだという雑渡の中をぐちゃぐちゃにかき回している最中であるからだ。
 他より良く働いてくれるこの部下は褒賞として金より酒より女より名誉より、雑渡の身体を抱きたがった。それもぐちゃぐちゃにしたいという欲求を基に抱くので甘んじての行為でも雑渡の負担は甚大だった。

ぐちゃぐちゃというのも本来はもっと直接的な、例えば肉を抉る腹を裂く骨を折るといった様なことを諸泉はしたいのである。諸泉はそういう嗜虐的な嗜好をもつ男だった。しかし一時の快楽の為に愛しい男を腐った肉に変えてしまうことを思えば、その快楽が至福の部類に入るものでも容易に実行してしまうには忍びないのであった。

 そこで諸泉は雑渡を抱く。
身体を損傷することなく男の中を貫くことが出来る、やり方次第で苦痛も快楽も与えられる、なにより此方の並みならぬ思いを伝えるに手近であるという理由からこの行為は諸泉の気に入りであった。

「く、ぅ…」

雑渡は喉を鳴らして呻いた。仰向けに寝転んで足を開く雑渡の後孔を諸泉は熱心に指で掻き回し続けている。ぐちゃぐちゃと掻き回すことだけが目的のようなその動きは飯を箸で掻きまわしていたときの熱心さとなんら変わることはなく、快感もなにもあったものではない。あまりの乱暴振りに初めのとき雑渡は嘔吐した。

 さて最近では然程酷い拒絶反応を起こすことも無くなって、もう大分長い間嬲られているそこは性器から零れてきた精液なのか腸壁から滲む体液なのか中が切れて出てくる血液なのか、もうなにが何やら分からないが兎に角水気を含んだ音が実際にぐちゃぐちゃと音を立てている。
 
 性器に直接触れられることはなく中を闇雲に抉られ続ける雑渡に射精は無いが、幾度と無く絶頂感は感じさせられていたので殊更に性質が悪かった。吐き出すことで終らない絶頂感は途切れることが無く雑渡を苛み、終らない絶頂を感じている間にまた次の絶頂がやってくるのであった。果ての無い階段を上らされて居る心地で雑渡は浅く荒い息を吐いている。

「組頭、」

 高揚した声が自分を呼ばうがそれに応える気力が雑渡にはない。額に汗を浮かべながら片目を向けて諸泉の姿を捉えると上機嫌極まりないはしゃいだ顔をしている。

「ねェ、今どんな心地ですか」


諸泉は尋ねる。尋ねながら答えさせる気はあるのかないのか、興奮に併せてしこる中の一点を指で強く圧迫する。
またか。雑渡は脳内が真っ白く塗りつぶされるのを感じた。ことによってこいつは腸壁を掻き回すことで脳内を掻きまわす術でも心得ているのではと思いさえした。がくり、と首が仰け反って雑渡の喉から絶叫の様なものが零れた。それは掠れていて酷く耳障りが悪い。

「あ゛、あ、ぁ…ッ」

自分でも分かる程、艶を感じさせない声だ。戦場でお馴染みの断末魔、もしくは屠殺される家畜の悲鳴に似ている。酷い火傷痕を負った醜い皮膚で身体の内側を抉られる苦痛にのたうっている。その唇に諸泉は接吻をした。無遠慮に奥へ奥へと探ってくる舌に雑渡は今度こそ吐きそうになった。口内を好きなだけ吸い尽くして、雑渡の口の端を伝った唾液のあとも丁寧に舐め取る。雑渡には死体と同じ生ごみに思えるこの身体を部下は美味そうに食らう。


「どんな心地ですか」

重ねて聞かれたところで雑渡の脳髄はもうぐちゃぐちゃだ。掻き回されて原型も止めないごみの様にされてあとはそれをゲテモノ食いのこの子供に食らわれるだけである。雑渡の頭の中には膳の上にふたつ、中身を綺麗に平らげられた蓋付きの器が思い浮かんでいる。
 どんなって茶碗蒸しの心地だよ。絶え絶えの呼吸の合間にそう笑ってやると、それはいいですね、と諸泉は嬉しそうな顔をした。

「大好きです。」







とうとうエロ入りました。部下君おめでとう。これは名前が分かった君への私からのささやかなプレゼントです。
嘘です。エロが書きたかった。

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