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熱病(白凄) / 熱出した凄腕さんを前に我慢できない白目くん、を手扱きする凄腕さんの話。R18


 無遠慮に布団に潜り込んできた男の小柄な体を、今日は追い返すのが酷く難しかった。ここ数日抱えていた仕事の疲労と手負った傷が重なって朝から熱が続いている。だるさで殆ど力の入らないまま圧し掛かってくる男の胸に手を添えて駄目だ、やめろと繰り返しながらこれでは喜ばせているのと変わらないと気付く。案の定、白く濁った目をした男は一層興奮したように短く息を吐いて身体を擦りつけてくる。

いいと言ったのに、床に臥せる俺の世話を焼くと言い張って男が枕元に居座ったときから嫌な予感はしていた。初めこそ殊勝に具合を訊ねては絞りの悪い手拭で俺の額を濡らしていたと思ったが、いつのまにかこうして組み伏されている。これも最初から下心があってのことでは無いと思うからキツく言い辛い。
着物の袷を開いて肌を探られる。ああ、大体そういうことになると思っていた。

「おい、よせ・・・」

 絞り出した声は予想外に掠れていて驚いた。両手を緩く押さえられながら身を捩っていると熱で腫れぼったい耳を噛まれてそこに興奮した息が掛る。ぞくっと背筋に走った感覚を頭を振って誤魔化す。
男は困ったように薄い眉を下げながら、しかし興奮に頬を染めて「でも…」と言い淀んでいる。

「だって、凄腕さんがやらしいから・・・。」

まるで俺が悪いかの言い草だ。
げんなりとした俺に男はへらりと眉を下げたまま笑って着物の内に忍ばせた手で胸の上をそうっと撫でた。手のひらで数往復擦られる内に立ち上がってしまう乳首を指先で捏ねられる。あからさまな機嫌取りだがそうされると、弱い。くぅ、と喉が鳴り息が上がるのを抑えられない。足の間に割り入る膝を押しつけられている場所も固くなっている。
既に収まりが付かないのを自覚するが、それでも後ろで受け入れるセックスをするには発熱した身体がキツかった。喘ぎながら、妥協案を口にする。

「分かった・・・手で、・・・手でしてやるから、・・・な?」
「手で、ですか?」

一瞬不満そうな顔をした男にこちらも弱った顔になるが、構わず袴の帯に手を伸ばす。

「・・・また次のときに、なんだってしてやるから・・・」

身体が熱くて目が回っている。早く終わらせたくて俺がそう言うと男は漸く納得したようで、覚束ない俺の手を避けて自ら袴を脱ぎ下帯を解く。
触る前から当に勃起しているそれに手を伸ばす前に、男がそれを押し止めて俺の腰を引き寄せて帯を解きはじめる。

「おい・・・だから、入れんのは・・・」
「大丈夫、」

宥める様に言った男が、裸に剥かれて露出した性器を自分のものと合わせて俺の手に握らせる。

「ね、一緒に触ってください」

白濁した目にじぃっと見つめられて妙な熱が籠る。ゆるゆると擦り始めると堪らない快感に腰が浮いた。

「あっ、・・・あ、ぁ・・・くっ」
「気持ち良い?俺も、気持ち良いです」

はぁ、と溜息を吐く様に言って男は目を細めた。手の中のものは膨れあがってぬめる先走りを零している。どちらのともなく混ざり合う精液が扱きたてる度くちゅくちゅと湿っぽい音を鳴らすのが堪らなくいやらしかった。
そうして俺に性器を弄らせておきながら男ははだけた胸元に顔を寄せる。立ち上がった粒を口に含まれ強く吸われて打たれたように背がしなった。

「っあ、ア、・・・やめっ」
「どうして?ここ、好きですよね」

片方を舌先で転がされながら、片方を指先で抓まれ指の腹で押し潰すようにされる。身体が勝手に震えて、肌が汗ばむ。性器を擦りながら与えられる刺激が強すぎて堪えられそうにない。自分のものから手を放し、男の性器だけを握り追い立てるようにする。

「っふ・・・ずるしないでくださいよ」

 不意をつかれたように男は一度腰を引いたものの、だらしなく口元をにやつかせてはまた俺の手の好きなようにさせる。仕返しのように乳首をきつく抓みあげられて声が出た。

「あっ、んぅ・・・!」
「ね、もう、イきそ・・・。」

一緒に、と請われて再び性器を束ねて握られる。細く長い、女の様な指がグロテスクな性器に絡んで夢中で擦り立てているのが視覚的にもキて気持ちが良かった。

「あ、あ、アッ、しろ・・・イく・・・イく・・・っ」

熱っぽく霞んだ頭のせいであっという間に何が何だか分からなくなって殆ど必死に腰を押しつけ擦りつける様にして射精した。






「それじゃあ俺、廊下に居ますからなにかあったら呼んでください」

汗をかいた肌と吐精でべたべたになった下肢を丁寧に拭われている内にとろとろと眠気が襲ってきた。いつの間にか寝巻は新しい物を着せられていて、汚したものは身体を拭うのに使った手拭と一緒にくしゃくしゃに丸まって立ち上がる男の脇に抱えられている。

引き止める気もさらさらないが、さっきまであれ程横に居ると駄々を捏ねた癖に、目で問い掛けると悪怯れた様子で肩を竦めて此方を見る。

「あんたを見てると俺、駄目みたいなんです」

我慢が利かないのだというようなことを男はぼそぼそと口にした。今さら何だ。

「・・・知っている」

憮然として言うと、男はきまり悪げに頭をかいて障子の向こうに引込んだ。被り直した布団は睦んだ後の匂いがする。未だ頬が熱い、と思った

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